マカロン

マカロンは、イタリア発祥の素朴な焼き菓子で、主に卵白、砂糖、アーモンドパウダーから作られています。
パスタの一種である「マカロニ」と同じ語源で、16世紀にフランス国王に嫁いだ、カトリーヌ・ド・メディシスによって、その製法がフランスに持ち込まれたと言われています。
フランス各地方に伝わったマカロンは、地方によって特徴に違いがあります。
例えばロレーヌ地方のマカロン・ド・ナンシーは、表面がひび割れたクッキーのような素朴な形をしています。
これは当時江戸時代の日本にも伝えられ、現在も「マコロン」という名前で残っています。
現在のカラフルな色のマカロンは、1930年代に、フランスの老舗パティスリー「ラデュレ」が考案したのが始まりです。
卵白をメレンゲにして色素を加え、アーモンドパウダー等の材料と混ぜて表面がつるりとした状態に焼きあげたものを2枚使い、クリームなどを挟んで「マカロン・パリジャン」として販売しました。
マカロン・パリジャンはパリで大ブームになり、日本でも定番フランス菓子の1つとなりました。